チカ先生アーユルヴェーダケア
チカです。
年末に向かって日に日に寒さが増しはじめ、空気は乾燥してきました。
ヨガの練習を日頃からされている皆さんはいかがお過ごしですか?今回はこの時期にヨガの実践と一緒に行うと風邪の予防に繋がるインド伝承医学のひとつアーユルヴェーダのケアを幾つかご紹介します。
声を出すかたにはとてもいいケアです。口の中を清潔に保つことが唯一の予防策になってきます。
☆毎朝の舌洗浄
舌の味蕾を傷つけないように優しく搔き撫でて毎日汚れをとりましょう。
☆喉のケア
アーユルヴェーダの一般的なケアとして食後すぐに活動するのは、咽頭に害があるのでお勧めできないことや鼻孔に温かい鼻専用薬用オイルを2滴下すことも「声」に良いとも言われます。
そして、日本人には馴染みのある 「うがい」。みなさんはどのようにされていますか?うがいのことを ガントゥーシャ ダーラム または カヴァラと言います。
(↑実はうがいの行い方には2種類あります。これについては専門的になり長くなるので今回は割愛しますね。)
☆オイルうがい
口が乾燥したり荒れているタイプ。(ヴァータ性)。アーユルヴェーダうがい専用の薬用オイルもありますが、私たち日本人は 太白ごま油やココナツオイル 食用オイルで良いでしょう。オイルを小さじ一杯 口にして5分程度、口に含み、分泌物が出始めてから、洗面の排水溝に流さずペーパーなどに吐き出す。ぬるま湯で軽くすすぐ。
☆渋味、酸味、塩味に属する煎液のうがい
口の粘つき、口臭のタイプ(カパ性 タイプ)
日本でも昔からお茶や塩水でうがいが行われてきましたね。浸透圧の原理から塩うがいは有効なのではと個人的に考察しますし、カテキンを含み渋味もあるお茶が口の粘つきを取るのも理にかなっていると思います。
塩うがい(カップ1のぬるま湯+塩小さじ1杯程度)、また抗菌作用が期待できる代表的なスパイスのターメリックを加えてもスッキリとするでしょう。無い方は塩うがいやお茶うがいでも十分。ターメリックは黄色のターメリック色素があり白い洗面所が染まってしまう事があります。ご注意ください。
☆ 非加熱の蜂蜜を口に含む
抗菌作用があり熱の性質と捉える蜂蜜。食べても身体は冷えない身体をあたためる作用をもっていると言われます。そして生の蜂蜜自体はサットヴァであり オージャス。蜂蜜を口に含むと歯石予防効果が期待できると研究結果もあります。しかし、あつい熱を加えてしまうとアーマを産むとされ実際にAGEs 終末糖化産物が増えます。熱い飲み物に蜂蜜は入れないようにしましょう。
私は風邪を引きそうと思った夜にドライジンジャーと蜂蜜とターメリックを練って口に含み、穏やかな温度の白湯を飲んで就寝します。
注意: 1歳未満の乳幼児の蜂蜜の摂取は厚生労働省でリスクが高い食品とうたれています。
さぁ本格的な冬が来ますね。
12月1日予約開始のシリーズクラスでは
Yoga Beyond Asana – アーサナの先へ
アーユルヴェーダの入門編を担当します。
あらゆる先人の智慧により生きとし生ける者が輝き命を全うできますように。
一番上の写真は今年の夏、デリーに1人で訪れた時のものです。
今日も一日ごきげんよう。